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SRが語るCSRの取組み

「安心」のために
「安全」を

鉄道統括部施設部車両所長
鈴木 正幸

SRが語るCSRの取組み 「安心」のために「安全」を 鉄道統括部施設部車両所長 鈴木 正

- 車両所の業務についてお聞かせ下さい。

10日、3ヵ月ごとの車両検査や、車両所構内の車両の移動、また、電車は使っていると車輪が摩耗するので、定期的に新品に近い状態に削り直しをしたり、電車の故障への対応などを行ったりもしています。

私たち車両所に与えられたミッションは、お客様が安心して目的地まで移動できるようにすること。そのために電車を毎日安全かつ正確に運行できる、「電車をいつでも使える状態」にする仕事に日々向き合っています。

電車は色々な装置から成り立っていますが、装置は年々新しくなっていきます。私は東京メトロを定年退職後にこの会社にお世話になっていますが、この年齢になっても対応するための勉強が欠かせません。そして当社は若い会社なので、開業時から協力関係にある東京メトロからの出向者などが持っているノウハウや技術を、若い社員に伝えています。

また、電車だけでなく、電車の整備にも安全確保が必要です。鉄道の三大事故は「墜落・感電・触車」といわれていますが、これを防ぐために危険予知トレーニングや指差し確認などを徹底しています。

- バリューエンジニアリング(サービスの価値を高めるための取組み)については、具体的にどのようなことを行っていますか?

安全を損ねずにコストを抑制する努力をしています。例えば部品交換のタイミングは法令で定められていますが、法令に定めるタイミングかどうかの判断を100回やれば、100回ともに確実に判断できるように努力しています。判断するのは機械ではなく人間ですから、「これくらいでも取り替えてしまおうか」となりますが、その判断の揺らぎを小さくすることで、収入を大きく増やせなくとも、安全性を確保しながら支出を適正にすることはできます。

- 埼玉高速鉄道として、今後も伸ばすべき点や良い点をお聞かせください。

当社は教育に大変力を入れています。他社で研修というと、「何かのご褒美」として行われる場合もありますが、当社ではそうではなく、若手社員に外部研修や技術研修を受講させています。これには相当費用が掛かりますが、会社を伸ばすためには良い取組みだと思っています。

また、車両の話ではありませんが、やはり「誘致」ですね。沿線の開発が進むことで、大学や公共施設などを誘致できればよいと思っています。

車両所は電車のメンテナンスを行う重要な部門であり、鉄道のCSRの基礎ともいうべき「安全」「安心」の「安全」を担う部門です。実際に安全を担うのは人であり、制約が多い中でも安全のための教育に力を入れるということは、ソフトの重視や「人を大事にする」という同社の企業文化が伝わってきます。安全が全ての基礎であり、「安全のその先」にある安心や快適さ、沿線開発のためにも、安全とそれを担う人的資源への投資が拡大することを期待したいと思います。